旅行 − 広島 宮島 厳島神社・紅葉山公園−


広島市からJRで26分、連絡船で10分のところにある、神をいつきまつる島です。厳島神社を中心とした宮島の一部が世界文化遺産に指定されています。例年なら11月上旬に紅葉が盛りとなるのですが、今年は2週間遅れたため、思いがけず最もよい時期に訪れることができました。残念ながら天気には恵まれず、くもりとなってしまいしたが、紅葉山公園の美しい紅葉には魅せられました。


拝観情報 「厳島神社」
拝 観 料 大人300円
拝観時間 6:30〜18:00(3〜10月)
6:30〜17:00(12月)
6:30〜17:30(1・2・11月)
年間を通じて無休
連 絡 先 厳島神社
TEL 0829−44−2020


入園情報 「紅葉山公園」
入 園 料 無料
入園時間 入園自由
鑑賞期間 紅葉は11月上旬
連 絡 先 宮島観光協会
TEL 0829−44−2011
交 通 宮島棧橋から徒歩15分
厳島神社から徒歩5分



参考情報

1.
今回(1998/11/20)の天気は、残念ながらくもりでした。晴れていれば、青い空が海に反射し、森の緑を冴え、朱色の厳島神社がいっそう映えることでしょう。是非とも晴れた日に行かれることをお勧めします。

2.
宮島への交通は、JR宮島口駅または広島電鉄宮島駅から連絡船を利用するのが一般的でしょう。連絡船もJRと広電が運行していますが、広電の連絡船の方が大きくて新しそうでした。広電の連絡船は直線的に宮島棧橋へ向かいますが、JRの連絡船は宮島棧橋へ向かう時だけ、厳島神社の正面(といってもかなり距離はある)を通るコースで運行されており、ちょっとした観光船気分です。JRの連絡船に乗った方が得するような気がします。ちなみに、進行方向に向かって右側に陣取ることをお勧めします。
五重塔と千畳閣

3.
宮島棧橋から厳島神社までは、海沿いの散策路と表参道商店街を抜けて行く2つのルートがあります。当然、商店街を抜けて行く方が楽しいのでしょう。商店街のあちこちで、「焼きガキ」や「もみじまんじゅう」を食べることができます。

4.
今年(1998年)は天候不順でカキの成育が悪いとのことで、旅館では期待の「生ガキ」を食べることができませんでした。成育が悪いとはいっても、その味は涙ものでした。私の住む東海地方では三重県の「的矢ガキ」が有名ですが、広島のカキは一味違います。口ではうまく説明できませんが、カキの風味のうち、敬遠されそうな部分がまったくなく、うま味だけが凝縮している気がします。カキは油との相性がいいのでしょうか、特に「カキフライ」は秀逸の一言でした。

5.
「焼きガキ」は、商店街のほとんどの食堂で4個1000円で食べることができます。1人前で4個は少し多いような気がする方には、宮島交番のとなりにある「鯛ちくわ広島ヤマダ屋」をお勧めします。威勢のいいおばちゃんが焼くカキが、2個400円で食べられます。少し安い代わりにテーブルやイスはなく、立ち食いスタイルとなります。「焼きガキ」のほかに、「鯛ちくわ」や「みたらし団子」も焼きたてを出してくれます。

6.
広島と言えば「もみじまんじゅう」が有名ですが、その始まりは宮島だと聞きました。もちろん商店街で1個60〜70円で買うことができます。スタンダードなこしあんのほかに、抹茶・チーズ・チョコレートなどがあります。チーズはクリームチーズだと思っていたら、プロセスチーズがドンと入っているお店(木村屋)もありました。お店の中でお茶といっしょに「もみじまんじゅう」を頂けるお店(藤山鶴亀堂)もあります。

7.
宮島では「あなご飯」を忘れてはいけないでしょう。商店街の食堂では丼で食べられるほか、お弁当として買うことができます。甘辛いタレがきいたお弁当を買って、紅葉谷公園でおいしく頂きました。シカもそのおいしさを知っているのでしょうか、食べたそうにまとわりつかれたのには参りました。

6.
厳島神社のなかは一方通行になっており、宮島棧橋側が入り口となります。団体の観光客は神社のガイドさんが案内しているようで、楽しい解説をしていました。

7.
厳島神社から山手方向に歩いて行くと「紅葉谷公園」があります。時間にしてわずか数分なのですが、結構な登りとなります。宮島の道は細くてかなり入り組んでおり、地図がないと迷ってしまいます。また登り下りも多いので、運動不足の身には意外ときついものがあります。紅葉の美しさはすばらしいものでしたが、四季をつうじて時々の美しさを楽しめるそうです。

8.
「紅葉谷公園」からさらに山の方へ登っていくとロープウェイの駅(紅葉谷駅)があります。この登りも結構きついのですが、「紅葉谷公園」の入り口からこの紅葉谷駅まで無料バスが運行されています。このロープウェイを利用すると、宮島で最も高い「弥山」へ行くことができます。2つのロープウェイを乗り継いで行くのですが、輸送能力があまり高くないようで人出が多いときの待ち時間は結構長いようです。

9.
「弥山」の頂上では、瀬戸内海の景観を一望できます。「弥山」は古くから御神体山とされていたため、この一帯は人の手が入らない原始林となっています。頂上付近には弘法大師が開かれたというお堂など見どころが多くあります。ただロープウェイの終点である「獅子岩駅」から頂上までの道も登りとなりますから心して進みましょう。

10.
宮島のあちこちに、シカがいます。人を恐れることなく、おとなしいなという印象でした。とはいっても野生のシカですから、不用意に近づくことはやめた方がいいでしょう。また「獅子岩駅」から弥山の山頂付近には、ニホンザルが放し飼いにされています。放し飼いとはいえ、野生に近くかなり人を警戒しています。オリなどは一切ありません。極めて自然な姿で出会うことができますが、視線を合わせることは避けるべきでしょう。

11.
宮島みやげといえば、「しゃもじ」でしょう。正しくは、「杓子(しゃくし)」というそうです。商店街には重さ2.5トンの日本一の大杓子が展示されています。さすがにこれを買うことはできませんが、おみやげ向きの「杓子」はどのおみやげ屋さんでも売っています。材質は朴(ホウ)の木や竹が一般的です。料理などに使うなら、少し高くなりますが桜や桧材のものを探しましょう。

参考リンク

神をいつきまつる島 宮島へようこそ
宮島町観光課が運営する公式ホームページです。宮島の歴史から観光情報まで充実しています。


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