旅行 − グリーン・サンド・ビーチ −


グリーン・サンド・ビーチはサウス・ポイントから東約4マイルのところにあるオリーブグリーン色の砂が敷きつめられた入り江です。決して大きくはありませんが、入り江を囲う岩場の黒と海の青さのコントラストが美しいビーチです。

国道11号線を分岐して、サウス・ポイントへ向かうサウス・ポイント・ロードを南下しします。国道11号線とサウス・ポイント・ロードの分岐点には小さな看板が出ていますからこれを目印にしましょう。カマオアの風力発電所を通り過ぎて数分進むとY字の分岐点が現れます。これを左に進んで行くと、インフォメーションセンターと駐車場が見つかります。ここに車を止めて、インフォメーションセンターで駐車料($5)を払います。インフォメーションセンターといっても、見た目には倉庫みたいで決して大きなものではありません。もともとグリーンサンドビーチは私有地(牧場)の中にあるらしく、このインフォメーションセンターも私設のようです。トイレもあり、飲料水も買うことができます。
駐車場からグリーン・サンド・ビーチへは未舗装ながら車での移動も不可能ではありません。ただ赤土の道で、乾燥した気候ですから砂地に近いダートコースと言えます。仮に雨が降ればぬかるみになってしまいそうです。いずれにしても4WDでないと走行はむずかしいでしょう。いくつものわだちがあり、それを頼りに進んで行くことになりますが、ところどころに1mを超えるような段差があったりしますから慎重にルート選択しないと大きなトラブルに見舞われるでしょう。サウス・ポイント・ロードがレンタカーの走行保険対象外となっているように、このダートコースも対象外であることはいうまでもありません。たとえ4WDのレンタカーであっても、新車1台分の補償金を払う覚悟がない限り車での移動はおすすめできません。駐車場からは徒歩で進むのが無難と思います。どうしても車で行くと言うなら、海岸からもっとも離れたわだちを進むのがよさそうです。
↑ こんな道を進みます。
左手に少しだけ飛び出して見える岩場の下に
目指すグリーン・サンド・ビーチが・・

徒歩では駐車場から約3マイル(所用時間約1時間)、海岸に沿って東へ進みます。はじめは駐車場から海岸に向かってゆるやかな坂を下ります。黄色のゲートを越えて砂利道を進みます。ここから先は、途中に道しるべなど一切なく、海岸に沿ってわだちをひたすら歩いていきます。やはりここも陽射しを避ける木陰などまったくありません。炎天下を歩き続けることになりますから、飲料水や食料はしっかり確保しておきましょう(いうまでもなくサウス・ポイント・ロードに入る前に、国道11号線沿いのストアで買っておかねばなりません)。このトレイルは身体的にも負担が大きいのですが、グリーン・サンド・ビーチまでこれといった目標も見つけられないまま、変化の少ない風景の中を歩くので精神的もキツイ部分があります。
30分ほど歩くと前方に海岸近くに小高いところに岩場が見えてきます。その下がグリーン・サンド・ビーチです。ここからもう30分歩いて、ようやくグリーン・サンド・ビーチに到着します。グリーン・サンド・ビーチは40mほど崖下にありますから、前ばかり見ていると通り過ぎてしまうかもしれません。岩場の近くを通ったら崖下を覗いてみた方がよいでしょう。
砂浜になっている部分は幅50mほどで大きなビーチではありませんが、岩場や海の色の対比の美しい光景が入り江を作っています。崖下に降りるには、岩場を利用するの一番安全なようです。
← ビーチの右手に見える階段状の岩を利用すると崖下に降りやすい
オリーブグリーン色の砂つぶは、オリビン(カンラン石)と呼ばれる鉱物で、大きな結晶はペリドットとも呼ばれ8月の誕生石になっています。これはマントル上部に多く含まれるもので、地表に吹き出した溶岩中でもっとも早く晶出します。よく注意してみるとグリーン・サンド・ビーチまでの道にも赤土の中にもオリーブグリーン色の砂つぶが相当量交じっているのが分かります。
地元の人かアメリカ本土から観光で来ているのか分かりませんが、多くが家族連れで駐車場で水着に着替えてそのままグリーン・サンド・ビーチへ歩いて行きます。日光浴のためにグリーン・サンド・ビーチを目指すならともかく、日焼けが気になるのでしたら相応の対策は必要です。少なくとも帽子は必需品ですね。
道中は土ボコリが多く、靴の中にも結構入りこんできます。ホコリを嫌うカメラなどは撮影時以外はバックやケースの中に入れておく方が賢明です。

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